2014年11月30日日曜日

巡講体験その1

今年、役員を引き受けてから各会場を巡りながら講話をするという、巡講なるハードルがやってきた。その記念すべき第一回目が東山田会場。テーマはあらかじめ講話当日に当たることになっている栞の各条を自分なりに調べ、自分の体験なども通して話すことになっている訳である。

ところが、今回は第6条。子女名優という部分であり、私にとって一番苦手(というより、仕事ばかりしていたので、子育てのことはまるで他人事のように実感がなく、わからない)な部分。

原稿も書けずに焦る毎日がつづき、はてさて困ったことだと、ある先輩に相談したらこの本を貸していただいた。丸山敏秋理事長の著された「いのちといやし」である。


全部を読むほどの時間がないのを先輩は気遣ってか、このあたりをよく読めばよいのでは?という意味で、しおりを挟んでくれていた。

また、自分なりにも別の資料を探してみてみると、いずれも体験や事例は違うが、第6条については大筋のところで、「親の子になる」ということが書かれていた。(と読めた。)

子供との関係を表現するためには、自らが子供の頃、親にしてもらったこと、親の恩を思い出し、書き出してみる。それなら経験がないわけではない。思いの外ペンが進む。

書いていくと、なんだかわからないが自分の記憶の奥底にある親への気持ち、そしていま、自分自身が親になってみてわかる、あのときの親の気持ち。。。

あぁ。そうだったのか。きっと私の親はこう言いたかったのか。

口はばったい親からの言葉で伝わるものは、理解の乏しい私が間違って受け取った情報や、思い込みの情報。思い起こすとなんとひどいことをしてきたものだと反省することしきり。

そして今朝は、たくさんしたためたテキストを打ち出して用意。何分間話をするのかもわすれて、何ページにもわたる原稿を持ち込んだ。

ところが、壇上に上がったら、原稿とはまるで違う話をしてしまった。
いや、口から次々と出てくるのは、原稿よりも、もっと深い親への感謝の気持ちと、これまで私がしてきた数々の親に対するひどい仕打ちへの反省の念。。。んー。なんでだろうか。

実は、今日は「親の子になる」実践を始められた記念の日なのかもしれない。

結局、法人会では話したことのないような、懺悔めいた講話になってしまったが、この場を与えてくれたことに心より感謝申し上げます。